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あけましておめでとうございます!

 今年は筆まめな一年にしたいですね!

 

*今月の振り返り

 年越しは実家で迎えました。実家に帰ると風呂は広いし床は暖かいし、3日めくらいまではQOLの高い状態で迎えられるのですが、その後徐々に様子がおかしくなってきます。何よりも問題なのはやはりペアレンタルコントロールの問題で、真剣にこれと向き合うと大抵心に傷が広がっていきます。父親は非常に良く出来た人間で、あらゆる転勤や残業を物ともせず勤勉に働き、それでいて身体も頭も抜群なので会うたびに尊敬させられますが、ただ重大な欠点が一つ、息子に私を生んだということです。日経ビジネスの代わりに岩波文庫(青)を携えて帰省してきた私をまっすぐ見据える父の目を、私はまともに見返すことができませんでした。

 で、今月の振り返りとかいっておいてこれは年を越す前の話で、年越してからのほうがむしろ地獄でした。今では全てが記憶の彼方ですが、一年前の私は受験生だったのですね。そして(少なくとも親の目から見れば)私は1日10時間を予備校の自習室で過ごす超真剣受験生だったので*1、去年親戚との諸々の会合は全てスルーさせてもらっていたそうで、その返礼とばかり今年は数々の親戚のところを連れ回されました。北海道に行かなくて済んだのが唯一の救いですが、それでも毎日のように車に乗って関東一円を回らされ、ところで私は車に弱いので全てのSAで休憩させていただき*2、ともかく非常に体力消耗の激しい年末年始でした。

 親戚との会合で出た諸々の会話について、その仔細を書き下すことはあまり望ましくないように思われますし、また書いても特に楽しいことはありません。しかしところで私は若者のインターネットサブカルチャーに詳しい者なのですが、それによると人の苦しむ様子が掲載されたページはアクセス数・滞在時間・ブックマーク数その他諸々の指標が指数的に跳ね上がることで知られ、一部の人々は人の苦しむ様子を受信するためだけにインターネットを利用しているという説もあり、そういうわけで二三のつらかった箇所を書いていきたいと思います。

 まず第一には、従兄弟と会うのがつらかったです。つらいですね。小学生の頃は非常に仲良かったのですが、私は男子校の文化部という最悪の団体に入って最悪の人格を得、片や従兄弟は運動部に入って健全な青春を送り、そして私より一足先に大学に入り、今は3年生となって就職活動の最前線に入らんとしていました。そこで彼は新年会の傍らスーパー社会人であるところの私の父に質問をし、なぜか隣に引き寄せられた私は彼らの話を仔細無く聞かされました。

 つらいですね。あれはつらいです。

 本当につらいときというのは、相手がおかしいのではなく自分が劣っているだけなのだ、と気づいたときだと思います。私とよく一緒にぶっ続けでゲームを遊んでいたあの彼は、真っ直ぐな目で社会に出るためのアドバイスを私の父に求めていました。私が文章を書くと全ての人間が茶化された感じになってしまって申し訳ないのですが、あの場所で茶化されるべきは駅伝を見ながら中継車の寡多によって引き起こされる空気抵抗の大小を真顔で検討していた私くらいなもので、あとの人々は皆真剣に自分の人生を引き受け、その中で出来ることを考え、そしてそれを実行に移しているのです。書いていてつらい気持ちになってきたので、この話題は終わりです。

 あとのつらいことといえば、もはや定番になった「なんで○○大に行ったの?」です。その質問に特に意味は無いのだと思います。僕だって突然親戚がガバディ部に入ったら同じことを聞きます。そしてその答えも特に意味は無い、で終わりです。面白そうだから、と答えます。まあ実際、振り返って理想との乖離は甚だしいけれど、それでも面白い1年だったと思います。面白い人々にも出会いました。面白いことも沢山やりました。そして、学園祭でお酒の飲めない大学には進学するべきではありません。

 最後のつらいこと。実家でも親戚の家でも四六時中点いているフルカラーの通信傍受装置です。確かに映像の精度は卓越した現代文明の技術力を感じさせますが、その内容はノイズばかりで意味を為しません。あの装置とどう折り合いをつけていくか、特にあの内容に技術デモンストレーション以上の実体性を見出す人々とどう向き合うか、これが今後の課題となってくるでしょう。ちなみに私の文章は技術デモンストレーション以下です。実体性を見出したりやたら拡散しようとしたりする人々は押並べて反省してください。

 あ、でもNHKのドキュメンタリー番組は最高ですね。30分くらいの短い番組でしたが、この本の著者が登場してきて、カネや国といった概念はフィクションに過ぎず、またその効用ももはや限界を迎えつつあって、早く次のフィクションに移らなければならないということを訴えていました。私は物事が相対化される瞬間が大好きで、そういう声がしかも例の通信傍受装置から響いてくるとは到底思っていなかったので、両親の前で図らずも大興奮してしまいました。早口で何事かを口走り、スマホを横に寝かせてテレビ画面を撮り続ける我が子の姿、父の目にはどう映ったのでしょうか。

 

 今月の振り返りといいながらまた4日しか時が進んでないですね。まあ、はい、でもそろそろ終わりにしたいと思います。後は特に大きな出来事はありませんでした。

 誕生日プレゼントを送ってくださった全ての方々、本当にありがとうございました。深くお礼をします。今や私のハンドルネームは郵便局と佐川急便の住所録にしっかりとその名を刻みました。実はまだ、カラーコーンと重油ステッカーが届いていません。届いても特に使いみちは無いですが、しかし全く届かないとふぁぼもRTも稼げなくて承認欲求が満ちえないので、もし送り主の方がおられましたら配送状況を確認して頂けると助かります。ガードバーくんには下宿に帰ってくるたびに癒やされています。

*3

*1:実際に勉強していたのはその2/3くらいの時間です

*2:大黒SAがお気に入りです。あんなエピックな場所なかなかないです

*3:この記事の後には今月読んだ本の読書録が記述されていましたが、公開する段になって当人が激しい拒絶反応を起こしたため、削除されました。当人は有意義に対して激しいアレルギー体質を持つ一方で、現在の怠惰な生活の大きな要因がまさにそのシニシズムであるということを理解しており、当該文章はその克服の第一歩として掲載される予定でした。