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近況報告 耳鼻科に行きました

 仲尼曰く、……これを聴くに耳を以てすることなくして、これを聴くに心を以てせよ。これを聴くに心を以てすることなくして、これを聴くに気を以てせよ。耳は聴に止まり、心は符に止まるも、気なる者は虚にして物を待つ者なり。

-『荘子』内篇 人間世篇

 

 耳鼻科に行きました。というのもここ数日右耳の調子が明らかにおかしくなっていて、膜がかかったみたいに声が聞き取りづらい状態になっていたからです。大学の授業を聴いていても*1、音の輪郭がぼやっとしていて内容を掴めず、うーんという感じになっていたほか、一番困るのは(特に右側からの)足音をほぼ感じることができず、知らぬ間に誰かが近づいてきてビクってなることでした。

 で、そういう状態のときに冒頭の句を見て、一瞬そうかあと思ったんですが、やっぱり僕は仙人ではないので心でも気でも何かを聞くことはできないし、そもそも耳使わないならこの人達はどうやって問答してるんだという話ですよね。

 そういうわけで東一条通りの耳鼻科に行ったんですが、最初に耳が聞こえないって受付の人に言ったのに、名前は声で呼ばれるし、診察は口頭で行われるし、まあ仕方が無いんでしょうけど、聞き取るのにかなり神経を使いました。片耳が無事なのでまあどうにかなったんですが、もっと重い人が来たら大変だという気持ちになりました。

 僕は花粉症がわりと重く出るので、毎年耳鼻科に行ってはいるんですが、耳の件で行くのは今回が初めてだと思います。今まではこっちもむこうも完全に作業という感じで、「花粉症です」「そうですか」「つらいです」「お薬出しますね」という一連の会話を経て、なぜか毎回喉の様子をチェックされ*2、最後によく分からない機械でよく分からない気体を吸引させられるという一連の流れが確立されているんですが、今回は初めてのことが多くて楽しかったです。

 一番楽しかったのは耳の中に細い機械を突っ込まれて、物凄い勢いで何かを吸引されたことですね。ゴミと一緒に粘膜が引き剥がされていく痛覚が気持ちよかったです*3。で、終わった後にお医者さんが「これが入ってたんだよ」って言われて豆粒大の何かを提示してくれたんですが――黒く乾いててトゲトゲしてて、普段お見かけする耳垢と全く違う何かだったのですごくビックリしました。書いてて思ったんですがこの話全体的に汚いですね。お医者さんにお願いして写真取らせてもらってツイッターに投稿したかったです。

 で、ゴミが無くなったからと言って聞こえるようになったかというとそうでもなくて、まだまだ聴覚は膜がかった感じです。たまに聴覚がクリアになる瞬間があるので、今日もその機を生かして三条で音ゲーしてしまったんですが、帰りの自転車漕いでるときにまた聞こえなくなって、危ないなあという気持ちになって鴨川沿いを徐行しました。

 サークルでDTMをやっているので、これはやばいなあという気持ちが高まってきてるんですが、お医者さんによればおそらく一時的な炎症なので、その原因が取り除かれた今、抗生物質飲んで点耳薬指してれば治るだろうとのことです。耳が聞こえないで作曲するの、ベートーベンみたいでかっこいいと一瞬思ったんですが、音感が無いのでたぶん無理だし、現代のイメージはむしろ佐村河内守ですよね。しばらく他の作業に専心して、症状が治るのを待っていようと思います。

*1:そういう状態になるのは1日約50分程度です

*2:今回も問答無用でされました。耳なのでさすがに関係ない気がする

*3:私はマゾです